筆者はまだ50代のため、若輩者につき大変恐縮な内容であることを前置きさせていただきます。
60代に差し掛かると、友達との付き合い方や人間関係について見直したくなることがあるかと思います。
若い頃は多くの友達と楽しく過ごしていたかもしれませんが、60代になると、健康や時間の大切さを実感し、無理をしてまで続ける関係がストレスになることもあるでしょう。
そこで注目されているのが「友達の断捨離」です。
自分にとって本当に大切な関係を見極め、より心地よい人生を送るための友達断捨離について、一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
この記事でわかること
- 60代で友達を断捨離する理由と必要性
- 友達との人間関係を整理することのメリット
- 無理をせず心地よい人間関係を築く方法
- 友達から断捨離された場合の対処法
60代で友達を断捨離する必要性と基本的な考え方

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繰り返しですが、若輩者につきご意見恐縮です。60代に差し掛かると、これまでの人間関係を見直す時期がやってくるでしょう。
特に友達との付き合い方は、これからの人生をどう豊かに過ごすかを考える上で大きなポイントです。
無理に付き合い続ける友達との関係を整理することが、自分にとってプラスになることがあるはずです。
進行
- なぜ60代で友達を断捨離するのがおすすめなのか
- この世代から人間関係の見直しが大事な理由
- 「勝ち負け」を気にしない人間関係の作り方
- 比較を手放すことで得られる大きなメリット
- 健康状態やライフスタイルの違いにどう向き合うべきか
- 友達断捨離のきっかけになるサインとは
なぜ60代で友達を断捨離するのがおすすめなのか
60代で友達を断捨離する理由は、年齢を重ねるにつれて「これからの人生をどう充実させるか」を考えるようになるからではないでしょうか。
若い頃は、友達との付き合いが当たり前で、広く浅い人間関係も楽しめることが多かったかもしれません。
私はまだ50代なので失礼にあたるかも知れませんが(でももうすぐです)、60代に入ると、体力や健康面、時間の大切さをより強く意識するようになると思います。
そのため、心から気を許せない相手や、関わることでストレスが溜まる相手との付き合いを見直すことが重要だと思います。
例えば、長年の付き合いがあっても、相手が自分にとってポジティブな影響を与えない場合や、
逆に愚痴や不満を話してくるばかりの相手だと、自分の気持ちまでネガティブになってしまいます。
60代という人生の節目に、自分がこれからどう過ごしたいかを考えたとき、そうした人間関係を整理するのは自然な流れです。
無理に多くの人と関わり続けるよりも、自分が心地よい関係を選ぶことで、これからの人生をより豊かにできるのではと思います。
この世代から人間関係の見直しが大事な理由
60代から人間関係を見直すことが重要なのは、人生の時間が限られきてていることを意識し始めるからではないでしょうか。
若い頃は、時間が無限にあるように感じ、多くの友達とあちこち出かけたり、広い交友関係を持つことが価値とされる時期がありました。
しかし、60代になると、健康や家族、老後の生活など、考えるべきことが変わり、エネルギーを無駄に使いたくないと感じることが増えてきます。
この時期に人間関係を見直すと、自分にとって本当に大切な人とだけ時間を共有することができ、心から楽しいと感じられるようになるはずです。
例えば、無理に合わせていた友人関係を断捨離することで、心に余裕が生まれ、
その結果、もっと自分に合った友人や新しい趣味にエネルギーを使えるようになるのです。
60代という人生の転機にこそ、自分がどのような付き合いを望んでいるのかを見直し、最適な人間関係を築くことが、幸せな人生を送る鍵となる気がします。
「勝ち負け」を気にしない人間関係の作り方

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60代になったら、友達との「勝ち負け」を気にしない人間関係を作ることが大切ではないかと感じます。
若い頃は、仕事や家庭環境、持ち物など、つい周囲と自分を比べがちです。
「あの人は成功している」「自分はまだまだ」といった気持ちを抱くこともあるかもしれませんが、
60代になると、そうした競争から一歩引いて、もっと大切なことに目を向ける時期です。
例えば、仕事を定年退職しても、肩書きにこだわって「自分はまだ負けていない」と思い込むのではなく、
むしろ肩の力を抜いて、「自分らしく生きよう」と考える方が、心が軽くなります。
また、他人と比べて落ち込むのではなく、「あの人はすごいな」と素直に感心できるようになると、嫉妬や競争心が減り、自分の人生も楽になります。
人間関係においても、友達と自分を比べるのをやめ、「この人はこの人で素敵だ」「私は私で幸せだ」と、
ありのままを受け入れることで、もっと楽しく、心地よい関係が築けるようになります。
このように「勝ち負け」を気にしないことで、より前向きで、充実した人間関係を作ることができるのではないでしょうか。
比較を手放すことで得られる大きなメリット
これは特定の世代に限った話ではないのですが、友達と自分を比べることをやめると、心がぐっと楽になります。
例えば、誰かが自分より高い収入を得ている、子どもが成功している、頻繁に旅行に行っているといったことが目に入ると
つい「自分は劣っているのでは」と感じることがあるかもしれません。
でも、60代になると、こうした比較は自分の人生では意味がないことに気づくタイミングがやってくるはずです。
人それぞれ人生の歩み方や環境が違いますし、特に60代では健康状態や家庭の事情も大きく影響してくるので、他人と比べること自体が無理なことも多いのです。
比較を手放すことで、相手に対して嫉妬心を持たず、純粋に「この人はこういう面で素晴らしいんだな」と受け入れられるようになります。
この考え方で、心の中にあった重荷が取れ、自分の幸せに集中できるようになってくるはずです。
例えば、誰かの成功を見て「自分も頑張らなくちゃ」と無理をしてしまうと、かえってストレスが増えます。
でも、比べるのをやめて「自分はこれで満足している」と思えると、そのストレスも軽減され、毎日をもっと楽しく過ごせるようになります。
なんだか、他人のペースや他人の基準や平均値のために走っていたマラソンをやめて、自分のペースでゆっくりと景色を眺めながら散歩を楽しむようなものでしょうか。
誰かや基準や平均などと比べずに、自分の歩幅で歩くことが、心の平穏をもたらしてくれるのですよね。
健康状態やライフスタイルの違いにどう向き合うべきか
ある世代を超えると、健康状態やライフスタイルの違いが、友達との関係にも大きく影響してきます。
例えば、健康な人は趣味や旅行を楽しむ余裕がありますが、体調を崩している人は外出が難しく、生活が制限されることもあります。
この違いにどう向き合うかは、とても大切なことです。
もし、友達が健康でアクティブに動いているのに、自分は病気がちで外に出られない場合、
つい「自分は何もできていない」と感じてしまうことがあります。
ですが、この時こそ、無理に友達と自分を比べず、「今の自分にできること」を見つけるのがポイントです。
例えば、健康な友達とは電話やSNSで気軽に話し、近況を共有するだけでも十分に繋がりを保つことができます。
また、ライフスタイルも同様です。定年後に仕事を続ける人、悠々自適に過ごす人、家族の面倒を見る人など、人それぞれの状況が大きく異なります。
その違いを理解し、お互いに無理をしないことが大切です。
大切なのは、相手のペースに合わせようとするのではなく、自分に合った人間関係や生活リズムを見つけることです。
こうした違いに対してストレスを感じることもありますが、まずは「自分が心地よいと感じる距離感」を大切にすることが、自分のために無理なく楽しい人間関係を続ける秘訣です。
友達断捨離のきっかけになるサインとは
60代になって「この友達との関係、どうなんだろう?」と思う瞬間があるかもしれません。
それが、友達断捨離を考えるきっかけになるサインです。
例えば、会うたびに疲れてしまったり、話すと愚痴ばかりで気持ちが沈んでしまう相手がいるなら、
それはその関係を見直す時期が来ているサインかもしれません。
他にも、「連絡を取らなくても特に困らない」と感じたときも、無理に関係を続ける必要がないかもしれません。
年賀状やLINEのやりとりだけが形式的に続いている場合、それが本当に自分にとって大切な繋がりかどうか、一度考えてみるのも良いです。
例えば、昔からの友達との会話が「ただの義務感」になっているなら、
その関係を無理に維持するよりも、新しい趣味や出会いにエネルギーを使う方が、今の自分にとって幸せかもしれません。
それで少し寂しさを感じることもありますが、その先にもっと心地よい人間関係が待っている可能性もあります。
友達を断捨離するというのは「縁を切る」というネガティブな意味だけではなく、
自分の人生を整理し、より良い環境を作るためのステップだと解釈すると楽になるかも知れませんね。
60代で友達を断捨離「された」側になったとき

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友達から断捨離されたと感じると、寂しさや戸惑いを抱くかもしれません。
しかし、60代という年齢だからこそ、相手の状況や気持ちを理解することが大切です。
この章では、断捨離「された」側としての対応策や前向きな考え方についてご紹介します。
進行
- 断捨離された理由を理解する方法
- 無理に修復しようとしないことの重要性
- 60代から新しい人間関係を築く方法
- 趣味や新たな活動で出会いを広げる
- 人間関係の断捨離をポジティブに捉える
- 「孤独」を避けずに向き合うコツ
断捨離された理由を理解する方法
友達や知り合いから断捨離されたと感じると、誰でもショックを受けるものですよね。
「どうしてこんなことに?」と思うかもしれませんが、まずは冷静に理由を考えることが大切です。
断捨離された理由を理解するための第一歩は、相手の立場や気持ちを考えてみることが一番でしょう。
例えば、相手が忙しくなったり、新しい生活環境に移行したりした場合、自然に距離ができることがあります。
特に60代になると、健康や家族の状況が変わることが多く、以前のように友人と頻繁に連絡を取るのが難しくなることもあります。
こういった場合、あなたに非がなくても、相手が自分の生活を優先せざるを得ないという状況が考えられます。
また、もしかすると、これまでの関係でお互いに疲れていたことが原因かもしれません。
友達と話すときに、知らないうちに愚痴や不満をぶつけていたり、無意識に相手を傷つけてしまっていたことがあったのかもしれません。
この場合、少し距離を置くことで、お互いがリフレッシュできるかもしれません。
大切なのは、「断捨離された理由は自分が悪いのではないか」と考え込んだり、悩みすぎないことです。
人生の中で人間関係が変わるのは自然なことですし、相手にも特別な事情があると解釈することが、心の負担を軽くする鍵になります。
無理に修復しようとしないことの重要性
断捨離されたと感じたときに、すぐに修復を試みたくなるのは自然な感情です。
「もう一度話し合えば元に戻るかも」「何か誤解があったのかもしれない」と思うことはありますよね。
しかし、無理に関係を修復しようとすると、かえって相手との距離がさらに広がってしまうことがあります。
例えば、相手が一時的に距離を置きたいと思っている場合、そこに強引に関わろうとすることで、逆に相手に負担をかけてしまいます。
人間関係も、服や靴と同じで「合わない」と感じたら無理に使い続けるより、一度手放すことが必要なこともあるんです。
また、自分の気持ちばかりを優先して関係を修復しようとすることで、相手の気持ちを理解できなくなる可能性もあります。
相手にも新しい環境や生活リズムがあるかもしれませんし、時間が経てばお互いに冷静に話し合える時が来るかもしれません。
そのため、一度距離を置くことの大切さを理解し、無理に追いかけるのではなく、お互いのタイミングを尊重することが重要でしょう。
こういった冷静な姿勢を持つことで、もし縁があれば自然とまた関係が戻ることもありますし、
そうでなくても新しい関係に目を向けることで、思ってもいなかった環境が手に入る機会も増えるはずです。
60代から新しい人間関係を築く方法

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60代になると、新しい友達を作るのは難しいと思われがちですが、実際にはそうでもありません。
むしろ、人生の後半にこそ、自分に合った人間関係を築くチャンスがたくさんあります。
まず、無理に多くの友達を作ろうとせず、共通の趣味や興味を持った人たちと出会うことがポイントです。
例えば、新しい趣味やサークルに参加することがとても効果的です。
絵画や音楽、ガーデニング、料理教室など、今まで興味があったけれど試してこなかったことにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
趣味を通じて出会った人たちは、共通の話題があるので、自然と会話が弾みますし、気軽に親しくなれることが多いです。
また、インターネットやSNSを活用して、オンラインで趣味や情報を共有するコミュニティに参加するのも、今の時代ならではの方法です。
特に、リアルの場に出向くのが難しい場合でも、オンラインなら自分のペースで無理なく交流ができ、そこから新しい友人関係が広がることもあります。
さらに、近所のイベントや地域のボランティア活動に参加することもおすすめです。
地域のつながりは、何気ない日常の中で大きな安心感をもたらしてくれますし、新しい出会いが期待できます。
60代だからこそ、人生経験を活かして、深いつながりを持てる相手を見つけることができるでしょう。
新しい人間関係を築く際には、焦らず、自分らしく、無理のないペースで進めることが何より大切です。
趣味や新たな活動で出会いを広げる
60代で新しい人間関係を築くには、趣味や新しい活動に挑戦することがとても効果的です。
若い頃のように友達を増やそうと意識する必要はなく、自然に気の合う人と出会える場に足を運ぶだけで十分です。
例えば、長年興味があったけれど手を出してこなかった趣味を始めてみるのもいいですね。
ガーデニングや陶芸、料理教室など、心が癒されるような活動は、同じ興味を持つ人たちと簡単につながれます。
また、スポーツやフィットネスも、健康のために始めることで、気軽に話せる仲間ができることがあります。
趣味を通しての交流は、無理なく自然に続けやすいのが魅力です。
さらに、地域のボランティア活動やイベントへの参加も、新しい出会いの場としておすすめです。
地域の人と接する機会は、日常生活を豊かにしてくれます。
こうした新しい場所に行くことは少し勇気がいるかもしれませんが、最初の一歩を踏み出せば、意外なほどスムーズに新しいつながりができるものです。
周りの先輩たちを見てもそうですが、60代からの出会いは、逆に無理をしないほうが、心地よいペースで広がっていくものです。
だからこそ、趣味や新しい活動を通じて、自分らしい人間関係を築いていくことが大切だと思います。
人間関係の断捨離をポジティブに捉える
「友達を断捨離する」というと、少し冷たい印象があるかもしれませんね。
しかし、断捨離をポジティブに捉えることができれば、それはむしろ自分の人生を豊かにする大切なステップです。
なぜなら、すべての人とずっと同じ関係を維持するのは難しいですし、時には新しいステージに進むために、関係を整理することが必要だからです。
例えば、いつも愚痴ばかりを話す友人との付き合いを無理に続けると、自分自身がネガティブな感情に引き込まれることがよくあります。
こうした場合、一度距離を置いて、自分が本当に付き合いたい人との関係にエネルギーを注ぐことが重要です。
断捨離というのは「関係を切る」というよりも、今の自分にとって大切な人間関係を選び取るポジティブな作業だと考えるとすごく気が楽です。
また、新しい人との出会いや、自分がもっと成長できる場を見つけるためにも、過去のしがらみから解放されることは前向きな選択です。
60代はまだまだ新しい挑戦ができる時期ですし、自分を豊かにしてくれる人間関係を築くことができます。
だからこそ、断捨離は「新しい未来に向けた最初の準備」だと捉えるほうが、心が軽くなります。
「孤独」を避けずに向き合うコツ
「孤独」という言葉には、どこか寂しいイメージがあるかもしれません。
しかし、60代になると、孤独と向き合うことが自然なプロセスの一部でもあります。
むしろ、孤独を恐れず、上手に向き合うことで、自分自身をより深く理解できる時間が生まれるのです。
まず大事なのは、孤独を「悪いこと」として捉えないことでしょう。
誰もがひとりになる時間を持っていますし、そうした時間は自分の内面と向き合う貴重な機会です。
例えば、ゆっくりと本を読んだり、自分の考えをまとめたり、静かな環境で過ごすことで、
これまで気づかなかった自分の本音に気づくことができることがあります。
さらに、孤独を楽しむためには、自分だけの楽しみを見つけることが大切です。
趣味を楽しんだり、自然の中を散歩したり、映画や音楽に触れることで、ひとりの時間が「寂しい時間」から「充実した時間」に変わります。
この点は逆に、若い世代のほうがコツを掌握している人も多いため、かえって若い方に習うくらいの面持ちでもいいんじゃないでしょうか。
孤独をただ避けるのではなく、むしろ積極的に自分のために使うことで、心の充実を感じることができるようになります。
60代での孤独は、決して避けるべきものではなく、自分自身を大切にする時間だと捉えることが大切です。
こうした時間を過ごすことで、心が穏やかになり、新しい人間関係を築く際にも自然体でいられるようになるはずです。
まとめ:60代で友達を断捨離することのメリットもたくさんあった

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60代における友達の断捨離は、決してネガティブな行為ではなく、むしろ今後の人生を豊かにするためのステップです。
時間やエネルギーは有限であり、これからの人生をどう過ごすかが大切です。
無理して広い人間関係を続けるより、自分にとって心地よく、ポジティブな影響を与える人との関係に集中することで、より充実した日々が送れるでしょう。
この記事のポイント
- 60代は人生の充実を考えるため、友達関係の見直しが必要になる
- 若い頃のように広く浅い友達関係がストレスになることがある
- 健康や時間の大切さをより強く意識する時期である
- ネガティブな影響を与える友達とは距離を置いたほうが良い
- 愚痴や不満を話す友達は気持ちを沈ませる要因になる
- 60代は無理に多くの友達と関わらなくても良い
- 人間関係を整理することで心に余裕が生まれる
- 断捨離によって新しい趣味や出会いにエネルギーを使える
- 友達との「勝ち負け」を気にしない生き方が重要である
- 肩書きや成功を比較することから解放されるべき
- 他人と比べず、自分らしい人間関係を築くことが大切
- 健康やライフスタイルの違いに無理して合わせないことが重要
- 友達との関係に疲れたら断捨離を考えるサイン
- 断捨離は自分にとって大切な人間関係を選ぶプロセス
- 孤独と向き合い、楽しむことで充実した生活が送れる
つまり、友達の断捨離は、過去の関係を清算し、新しい出会いや自分の成長をサポートするための前向きな選択ということになります。
例えば、これまでに誰かとの比較をしてきたのであれば、その対象を2つとも「自分の寂しさなどのネガティブな感情」と「自分の幸福感」とで比較すると、感覚がわかりやすいかも知れませんね。
参考文献:総務省統計局 社会生活基本調査